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ピアノにとって重要な湿度環境やお手入れなど正しいメンテナンス方法

突然ですが、ピアノは大事に扱っていますか?

ピアノ故障のほとんどは環境が原因となっています。

そしてこの原因となる環境とは湿度が影響したものがほとんどです。

耐久年数というのは何十年と経過してから結果として出るものなので、気を配るにもなかなか億劫かもしれませんが、ピアノと長い付き合いをしていく上でやはりメンテナンスは必須となります。

今回は私がピアノの寿命に一番影響を及ぼすと思っている湿度についてのお話しです。

ピアノの寿命と湿度は密接な関係にある

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もちろん湿度の管理さえしていればピアノが長持ちするという意味ではございませんが、ピアノの故障の要因の多くは湿度が関わっているといっても過言ではありません。

あなたのご存知のとおりピアノは木でできています。
木が膨張したり劣化するのは湿度によるものです。

“ピアノは生き物”と比喩されることもしばしばありますが、現実的な話をさせていただくとピアノは木材や金属、そしてフェルトやクロスであったり様々な材料が使われて製造されています。

特に木材なんかは湿度によってもろ影響を受けますよね(^^;

ピアノに使われる代表的な木材はスプルースと言って、主に音響に強く影響する響板などに使われることが多いです。

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スプルースにもいくつか種類があるのですが、アコースティックギターなどに使われている木材もスプルースがほとんどです。

これらの木材が劣化するとパーツの修繕が必要になったり、部品を丸ごと交換しなければいけないケースもありますし、最悪、部品の交換では手遅れなケースなんてのもあります。

この木材の変化を遅らせたりなくしたりするには、湿度の徹底した管理が必要なのです。

よくある間違いとしては、「ピアノは乾燥した部屋が良いんですよね?」という認識ですが、カラカラに乾いてしまうとピッチの低下などの症状に繋がってしまうので注意が必要です。

ただ基本的に乾燥が原因というよりは、多湿が原因で故障するケースの方が圧倒的に多いです。

ピアノの上に花瓶はNG

私はこれまで様々な環境を見てきましたが、ピアノの上に物を置いているご家庭が散見されます。

メトロノームなどそれぐらいであれば構わないのですが、花瓶などを置いているケースは最悪です。

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一見オシャレで優雅な家庭にも見えますが、ピアノにとっては地獄の環境です。

例えるなら私たち人間が、喫煙所の中の副流煙を吸い続けているような状態なのです。

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ピアノの気持ちを考えてあげることが大切で、同室で洗濯物を干したりなど、水分を含むものを置くのは絶対ダメです。

常識として、


  • 直射日光を避ける
  • 水分を含むものは置かない

最低限この二つは意識して管理してあげましょう。

湿度が原因となる故障の主な症状例2パターン

ピアノというのは木材を中心として作られているので変化に気づきずらいです。

しかし意外と繊細な楽器で、調律も年に1度するかしないかといったご家庭が多いようで、なおさら日頃のケアには気を配りたいところです。


多湿

  • スティック
  • ロストモーション
  • ピッチの上昇

日本では梅雨ごろから夏の終わりまでは湿度が高くなるため、響板が湿気を吸って膨張してしまいます。
すると弦が普段以上に張られてしまうのです。

とくに中音域のピッチが高くなってしまいます。

あとは鍵盤が下がったまま戻らなかったり、戻るのが遅かったりなどの症状もあらわれます。


乾燥

  • ロストモーション
  • ピッチの低下

多湿の時期とは逆に今度は響板から水分が抜けてしまい、響板の収縮によって弦が弛みピッチが下がってしまいます。

鍵盤を押したときにまともに音がならない箇所があったり、「カタカタ」という音がする場合があります。

あとはピアノの中から異音が聞こえたり、内部の部品の破損が起こっているケースもあります。


ピアノを置く部屋のベストな環境とは?

湿度はいくつが良いのか

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「ピアノに一番良い湿度はどれくらいですか?」とよく聞かれます。

これは一概にも言えないのですが、一般的には室温が20度の場合には50%前後が良いとされています。
国産かどうか、あとはメーカーや型によっても差が生じるのですが、日本のピアノは50%の湿度に合うよう製造されているものがほとんどです。

夏はじめじめしており、夏が終わると急な気温の変化が著しかったり、乾燥によって体調を崩す方もいらっしゃいますよね・・・。

ですので梅雨~夏の終わりにかけては除湿が必要で、11月ごろから春先までは加湿が必要となります!

私は冬が大嫌いで夏が大好きなのですが、ピアノにとっては春と秋の気候が最適のようですね^^

これは私の持論ですが、ピアノを置く環境に温度はさほど影響しないというものです。

たしかに急激な温度の変化でピッチが変動することもあるのですが、ほとんどが一時的なもので、しかも日本のように四季を通して徐々に変化する温度に対してピアノは過剰に反応しません。

ピアノカバーは必要か

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アップライトピアノの場合、家庭用であれば上蓋を覆うようなレースのものだったり、学校でよく使われているピアノ全体を覆ってしまうような黒いマントのようなカバーがありますね。

内部保護に観点を置いたときに、これは長期的な目で見ると逆効果になってしまうこともあります。

数年放置したままだと害虫の巣になってしまうこともあれば、空気の換気が行われないことが原因でピアノの「部品の木」や「フェルト」に水分を含ませてしまってカビやサビの原因となってしまいます。

グランドピアノの場合、外装保護の観点からやむを得ない部分もありますが、基本的に天気の良い日であれば外気にさらして湿度をなかに閉じ込めてしまわないように気をつけましょう。

その際には天板(上の一番大きいフタ)を開けて風を通すようにしてあげてください^^

ピアノカバーなどは購入時にサービスということで必ずついてくる付属品ですが、とくに悪影響といったこともありませんが、外国ではほとんど使われておりません。

加湿器は必要か

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ピアノの湿気による被害というのはよく知られていますが、極端な乾燥というのは実は湿気の被害よりも大きいのです!

高温のなか、過乾燥を伴った場合にはあっという間にピッチがガタガタになってしまいます。

寒い地域では外気から守るために室温を暖かく保っていることが多いですが、木材が縮んでしまったりすることがあるのです。

木材というのは繊細な材料で、乾燥時には縮み、多湿時には膨張します。

ピアノの素材となっている木材は、ピアノメーカーも乾燥加工や管理には他の木材加工業とは桁違いに気を配っているのですが、わずかな収縮でも甚だしい狂いが生じてしまいます。

修正にも通常の調律時の2倍から3倍も時間やエネルギーを必要とします。

加湿器はこういった被害を少なくするために有効ではありますが、欠点として常に管理をしなければならなくなります。

温度は15~25度が適切で、湿度は45~65%が理想です。

ピアノと同じ部屋に用意するべき4つのもの

長く付き合っていく楽器になると思いますので、できれば早い段階で用意してあげるのが理想です。

手は早く打てば打つほど、ピアノの寿命も長くなります。

ピアノにとっての害になるものはわかっていただけたかと思うので、日ごろからちょっとした心配りをしてあげるだけでもだいぶ変わってきます!

以下のアイテムと並行してカーテンを引いてあげたり、花瓶から遠ざけてあげたりなどの配慮を心がけましょう^^

精度の高い湿度計

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これは必需品といっても過言ではありません。

まず、湿度計を置くことによってあなたの意識が湿度へと向くということが何よりも大事です。

季節によってはカーテンの開け閉めだけでも湿度は変わりますので、湿度を意識することで不思議と自ら細かい調整をするようになっていきます。

あまりこだわる必要もありませんが、できれば2,000円以上のものが欲しいところですね。

暖房器具

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エアコンは電気代がかかってしまうことと、温度は気にしたわりにあまり恩恵がないので電気ストーブなどでも良いと思います。

ただ暖房をつけると乾燥してしまいがちなので、気をつけましょう。

夏場でじめじめしている時なんかは、除湿を試みるだけで温度が下がったりもしますし暖房器具だけあれば良いのではないかなといった感覚です。

加湿器

口が大きく、ミストが大量に出るものはオススメしません。
かえって逆効果となってしまいます。多湿はピアノの大敵です。

いくらじめじめ大国の日本とはいえ、冬の乾燥っぷりといったら驚異的ですよね(^^;

うちは猫もいるため簡単に倒れないような重いもので、あとは私が身体が弱いため風邪の予防に、そして加湿器の周りのものが濡れないようにと、加湿器にはお金をかけています・・・(笑)

最近では空気清浄機兼加湿器なんてのも人気のようですね^^

除湿器あるいは乾燥剤(ピアノ保護剤)

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なんだかんだでピアノの敵は多湿です!

除湿器が用意できない場合には、とりあえず乾燥剤をピアノの中に入れておくことをオススメします。

ピアノを置くような広さの部屋に、乾燥剤というのも効果はたかが知れているといったところですが、幸い害があるものではないですし気休め程度にはなります。

いまではピアノ用のものが売っています!Amazonなどでも購入できますので是非!

理想を言えば・・・やはり除湿器があった方がいいです。

「どこにこんなに水分があったの?!」

とビッックリするくらい水が溜まります^^;

除湿機を使用する場合には60%に設定するのが一般的です。

まとめ

直射日光が射すような部屋でなければ、湿度さえ意識しながら定期的な調律を心がけていればまったく問題ありません。

信じがたい話ですが、意外にも多い故障の症状として害虫による被害があるので、じめじめしないような環境を作ってあげましょう。

ピアノの状態は売る際の査定額にも影響してきますので自分のためにも、そしてこれから使う人のためにも、大事に扱い、長く付き合ってあげてくださいね。

 

2 Comments

repiann

>>土倉 正行さん
コメント遅れ、すみません。

結論から述べると、窓に対策シートやフィルムを張るのは多少ですが効果あります。ただ、「木なので長い目で見れば」というお話になってしまいます。
ブラインドを採用している方が多いと思います。そしてそれぐらいの対策で充分だと思います。(もちろん最善とは言いませんが)

立地や部屋の場所の問題もあって、日光当たってしまうのはしょうがないですよね…。
そのようなピアノ教室もたくさんありますし、最善を求めたらきりがないのでそこまで気になさらなくても大丈夫かなと思います^^

土倉 正行

お伺いいたします。
GPおいているところですが日光が当たるとこなので窓に遮熱シートか紫外線対フイルムを張ったら効果がありますか。良い対策方法がありましたらよろしくお願いいたします。
ピアノのカバーをしたほうがよろしいでしょうか。
アドバイスをよろしくお願いいたします。

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